底から震える感動

TWITTERで見つけたリンク。
サッカー選手のカズのコメントが素晴らしく共感できる。
音楽の世界でも同じことが言えるはずだ。
---------------------------------------------------------
【韓国のサッカー雑誌での朴智星のインタビューから一部抜粋】

若くて右も左もわからなくてとんがっている時に
日本に来て、最初は学校で習ったように
日本人に対してのイメージは良くなかった。

でも日々暮らしているうちに全然違うと気づきました。
特に日本のクラブに来た日から毎日必ず声を掛
けてくれて、悩んでいる時に相談を聞いてくれた。

カズさんは人生の師です。カズさんのようになりた
いです、と言った時にカズさんが、急に真顔になり
話してくれた言葉は自分の人生を変えるものでした。

「いいかい智星、自国以外でサッカー選手として
生き残るのは本当に困難だ、最後までサバイバ
ルする選手に一番必要なものは何かわかるかい?
技術じゃない、そのクラスの選手の技術はみんな
同じくらい高いからね、一番大切な事は、サッカー
への情熱、一途の献身、毎試合今日死んでも悔い
はないという思いで試合に望む、サッカーに人生を
賭ける選手だ

「ブラジルでは貧しくて、ブラジル人なのに一生スタジ
アムに来れない人が沢山いるんだ。ブラジル人にと
っては悲劇だよ」


「智星わかるかい?ブラジルで俺は試合前に必ずス
タジアム全体を見る、この中でいったい何人の人達
が一生に一回だけの試合を見にきたんだろうと思う
んだ」

「すると全身にアドレナリンが溢れてきて喧嘩した直後
みたいに身体が震えてきて鼻の奥がツーンとしてくる、
俺はそのまま試合開始のホイッスルが鳴るのを待つ
んだ」

「うまくは言えないけれどこれが俺のサッカー人生だ、
智星が本当にサッカーを愛しているならとことんまで
愛してやれ。智星のプレーで全然違う国の人々を熱
狂させてあげるんだよ、それは本当に素晴らしい経
験なんだよ」
--------------------------------------------------------

僕はこれを胸にしまい続けピアノに向かおうと思う。
偉大な芸術家の一人Herbert von Karajanは言った。
「音符に命を満たして」と。

それは音楽への情熱、魂を込め全てを捧げる覚悟があり、それを続けていく難しさを今もなお乗り越え続けようと努力している人間に与えられた奇跡だ。だから感動する。

NYsteinway

先日、クロイツェルソナタ(ベートーヴェン作曲ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第9番)のリハーサルに使用したピアノは1899年のNYsteinwayだった。

タッチは今のピアノと若干違う。しかし音色はとても豊かで蜜で広がりがあり驚くほど多彩だった。

実はこのピアノ、僕がもっと若い時に既に出会っていたのだが、当時このピアノを「ちょっと弾きにくいなぁ」程度にしか思っていなかった。しかしそれから年月が過ぎ、いろんなピアノを経験したことによってこのピアノの良さを初めて実感できた。

これまで、17世紀に普及されてたクラヴィコード、チェンバロに始まりフォルテピアノを経て今日のピアノのいろんな種類の鍵盤楽器を演奏したが、やはりこの経験は僕の音楽人生の中でとても重要な位置を占めている。

古楽器に関しては専門的にそれを勉強したわけではないが、独学でいろいろ調べ、話を聞き、演奏しながら試行錯誤してきた。

それらの経験は今のピアノを弾く時に確実にその影響を与えている。

明らかに響きに対する感覚が養われたし、音色への嗅覚が鋭くなった。…表現への飢えだ。

次はどんなピアノと出会うのだろう。

speech

「末永さん、何か話してくれませんか?」

レクチャーはもちろん普通のコンサートでもこの様な要望がある。本来は演奏だけに集中したいのだが。

しかし、これによりお客様が音楽をより深く味わう事ができるなら喜んで引き受ける。

基本的に僕は人前でスピーチをするのが本当に苦手だ。できるならやらないでいたい。しかしニーズがあると言う事は少なからず良い影響を与えていると言う事だろう(と思いたい)。中には辟易しておられる方もいるかもしれない。ごめんなさい。僕も苦手なんです。

本格的にスピーチを学んだ事があるわけでもなく全て我流。話したい様に話す。Steven Jobsの様に洗練されているわけでもなければ、Ken Robinsonの様にウィットに富んでいるわけでもなく、JFKみたいに劇的なドラマがあるわけでもない。

機会があれば是非とも「魅力的なスピーチ」と言う物を学んでみたいものだ。

魅力的なトークをする人を幾人か見て見みると、同じ様な人は誰一人としていない。

模倣する事で学ぶ事はできるかもしれないが、それにより、結果的に個々の魅力が必ずしも開花するわけではない。やはり自身が苦悩して模索して己の中に潜んでいる何かを見つけ出さなければならない。だからこそ皆それぞれの魅力があり、似ていないのだ…と思う。

トークに失敗する時もあれば以外に楽しんでくれている時もある。人前でのスピーチは苦手だが、やるからには上達したいものだ。上手く話せる人ってかっこいい…。

けど無口でクールで口下手だけどなんか魅力的な人を見るとそれはそれで「口下手も悪くない」なんて思ってしまう。

結局は「伝わるべき事が伝われば」それで十分、そこがスピーチにおける最も大切な事かもしれない。

学びを通して、しかし自分らしく自然体でいること…
----

Kreutzersonate

友人であるヴァイオリニストの竹原さんと我が家でベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第9番、通称クロイツェルソナタを合わせてもらいました。

フランクのヴァイオリンソナタ同様とにかくピアノの仕事量が多い難曲です。けど興奮します。弾きながら鼻の穴がどんどん大きくなってきます!

来週は(別のヴァイオリニストですが)このクロイツェルソナタとピアノソロでのコンサート。頑張ります!

末永

nuance

先日行われたピアノ工房レクチャーコンサート。場所はいつものユーロピアノ 八王子工房です。

今回でVol.5。あっという間です。皆さんの応援もありここまで続ける事が出来ました。ありがとうございます!

今回は1930年代BechsteinのKとLを使用。戦前の物です。

今回新たにトライしたのは照明。間接照明でちょっと薄暗く、19世紀パリの路地裏をイメージしました(笑)

雰囲気も手伝い、お客様も真剣に耳を傾けて下さいました。

繊細な音色をテーマにした時間。耳を研ぎ澄まして聴いてもらいたかった。この微妙なニュアンスの違い、小さな小さな違いが大きな心の豊かさに繋がっています。それを感じられるのもピアノ工房の魅力です。

現代に生きる私達が直面している様々な問題に一石を投じる、そんなテーマにも繋がっています。

八王子まで来ていただいたお客様、ユーロピアノ の皆様、共演者の稲岡さん、皆さんに再度深く感謝しております。

末永

コンサートのお知らせ!


音色を追い求め続けるレクチャーコンサートも早5回目。皆さんの応援もあり地道に続けてくることができました!ありがとうございます。今年はドビュッシー生誕150周年という記念すべき年です。今回はドビュッシーとラヴェルの2本立てです。19世後半からから20世紀初頭にかけてのフランスの色彩、香り溢れる時間をお届けします。
 
軽快で親しみやすいトークが作品とうまく溶け合う温かい時間が好評です。ただ聴くだけでなく、ピアノのこと、音楽のこと、作品のこと、作曲家のこと…いろんなためになる楽しいお話も楽しめる対話型レクチャーコンサート、ぜひご来場ください!ご多忙の折とは存じますが、ご家族ご友人をお誘い合わせの上、一人でも多くの方々にご来場賜りたくご案内申し上げます。
 
気軽にお問い合わせください!川の畔にあるピアノ工房で心に残る音楽を堪能する・・・工房レクチャーコンサート
先着50名です。ご連絡お待ちしております!

ピアノ工房レクチャーコンサート vol.5
...
「音色の旅路」
~ピアノが変われば音色も変わる!!あなたの好きな「音」は?~

◆日時
 2012年10月21日(日)
 14:00開演(13:30開場)
 
◆料金
 2,000円

◆お問い合わせ先
 ユーロピアノ(株)八王子技術・営業センター
 
 TEL: 042 - 642 - 1040 FAX: 042 - 642 - 1076
  E-mail: shirakawa@euro-piano.co.jp
 
 または当ブログ(tdsuenaga@gmail.com)、Facebook、Twitterから直接、稲岡、末永へご連絡頂くのも可能です。
 
◆使用ピアノ
 BECHSTEIN L型、BECHSTEIN D型

◆ピアニスト
 稲岡千架、末永匡

◆プログラム

C.ドビュッシー
 ・ 「牧神の午後への前奏曲」
(作曲者自身による2台ピアノ編曲版)
 ・ 映像第1集
M.ラヴェル
 ・ 「マ・メール・ロワ」
 ・ クープランの墓