今日の午前中

Mozart piano concerto K.488

来月の初めに予定されているモーツァルトピアノ協奏曲作品488。今回はオーケストラに妻ものるのでクラリネットパートを吹いてもらった。凄く勉強になる。コンチェルトで共演するのは初めてなので楽しみです。

夫婦で練習中、子供達は興奮気味に鈴と笛を持って一緒に音を出してました。なんて賑やかなモーツァルトなんだ。練習後は腹がへる。さて、これから昼食。
 

そう思うだけで

リハーサルを終え、鞄には楽譜やポケットスコアを、そして手袋をはめて凍りかけた雪道を気をつけながら帰宅する。素晴らしいリハーサルの時間だった。音楽の素晴らしさを改めて強く思う今、心の中が何となく温かい。

足元を見て歩いていたせいかそれまで気づかなかったが、自宅の前に着いた時ふと見上げると見事な明るい月と星が姿を現していた。

小さい頃から望遠鏡で夜空を見るのが好きだったが、その時必死になって覚えた星座を今となってはほとんど覚えていない。けれどそんな僕でもオリオン座くらいはわかる。

そう、見上げた夜空にはオリオン座があった。ぼぉっと見つめる先には白い息が星座を覆っていた。そんなオリオン座を見る度に思い出すことがある。

ドイツに住んでいた時、アパートの敷地に入るとその上にはいつもオリオン座が見えていた。注目していたわけではないが、いつどんな時もそのオリオン座は僕らを見下ろしていた。嬉しい時も悲しい時も、寂しい時も。

今、日本に住んでいて僕はオリオン座を見ている。同時に、ドイツでそれを見上げていた自分を重ねる。目をつぶるとそこはドイツであり、目を開けると日本の自宅の前に立っている。

「僕」を軸に場所と時間が変わりぐるぐると回っているような不思議な感覚。そう思ってるだけなんだが…

ありがとう

突然の連絡。6年ぶりに元生徒が会いに来てくれた。当時5歳だった女の子が11歳。止むを得ず僕のところを去らなくてはならなかったあれから、許される範囲でピアノは続けてくれていた。

今日はレッスンが始まる前の短い時間だったが彼女はピアノを聴かせてくれた。しかも6年前最後のレッスンで弾いていた作品。当時は子供用にやさしく編曲されたものだったが今回は原曲。こんなにも嬉しすぎるサプライズに応えないわけにはいかない。僕も一曲真剣に演奏させてもらった。親御さんは隣で号泣していた。色んな思いがあり、ぶつかり一緒に乗り越えようとお互いに頑張った当時を思い出す。

これからも元気でいてほしい、自分に合ったピアノとの関係を築いて欲しい、音楽を好きでいて欲しい、と心にそっと思う帰路。

ようやくブログにと言いたいところだけど

Tchaikovsky Piano Concerto Nr.1

24日のソロリサイタルが既にはるか昔のように感じる今、腰を据えてパソコンに向かえる時間が出来たので、その時の事「2014124日CDデビュー記念ピアノソロリサイタル」について書こうと思う。
 
その前に、今日に至るまでに一週間と言う時間があったのだが、何があったかざっと簡単にリサイタル後の事から始めたい。…コンサートの翌日、東京は汐留にあるベヒシュタインサロンで公開レッスンがあった。そこでは受講生2人がベートーヴェンのソナタ、ショパンの練習曲、ラフマニノフの前奏曲などを聴かせてくれた。学生たちは非常に音楽的に演奏していた。僕が出来る事は僅かでしかないが、それでもその僅かを持って帰ってもらえたらいずれ役に立つものと信じ、テーマを絞りいくつかの助言をさせて頂いた。「手首の可動幅」「呼吸」「自身の求める明確なイメージの重要性」など。
 
レッスン後は講師演奏として当初リスト作曲オーベルマンの谷を予定したが、その場の雰囲気、そしてリサイタル翌日と言うこともあり、受講生にリサイタルプログラムから選んでもらった。結果、演奏したのがリストのバラード第2番。そのサロンに設置されていたベヒシュタインピアノは存分にその音楽的言語に命を宿してくれたと強く伝えたい。
 
その更に翌日、二人の愛娘にちょっかいを出されつつも丸一日チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を練習する。この作品はエジプトでカイロ響と共演した以来3年ぶりとなる。目標を立て、その日一日で全楽章呼び起こし暗譜した。勿論そんなに一気にやっても浸透度は薄いが、そうでもしなければホッと出来ないくらいに間に合っていなかった。だから絶対にやらなくてはならなかった。数日後にオーケストラとのリハーサルが控えている。
 
今、ブログを書いているのは、先日オーケストラとのリハーサルが終わったので、ホッと一息できたからである。コーヒーが美味しい。また、同時にモーツァルトのピアノ協奏曲の新曲にも取り組まねばならなかった。僕は基本的に譜読みと暗譜を同時に行うのだが、ドイツ留学の時僕が師事した各氏のスタンダードがこういうところで役に立つ。もちろん体力的精神的に消耗は激しい。我々は限られた時間、環境の中で成果を出すために「自分自身の練習方法」を知る必要がある。自分の「バイオリズム」を把握していなければならない。なぜならどんな事があっても「結果を出さなくてはならない」からだ。そう、どんな事があっても。僕なんかより比べ物にならないくらい時間がなく多忙を極め、しかし同時にレパートリーを増やし、演奏している音楽家の友人たちはたくさんいるが、彼らは常に自分自身に厳しくストイックに取り組み、オンオフをちゃんと使い分け、結果を残している。僕はそんな彼らから刺激を受け、そして、心から尊敬している。
 
さて、来週はチャイコフスキーの本番が調布グリーンホールであり、その更に2週間後にモーツァルトの協奏曲の本番を控えている。そしてピアニストの稲岡さんにピアノ伴奏でリハーサルを手伝ってもらった。リサイタル後の事務的な後片付け、公開レッスン、譜読み、暗譜、練習、リハーサルが立て続けにありようやく今腰を据えて…と言うのは先ほど書いたので省略。ここまでの文字数約1000文字。で、ようやくリサイタルの事を書きます。次のブログで。