【8/29】淹れたコーヒーが、気づいたら冷えてました。


家族は友人の発表会の手伝いでいない。溜まりに溜まったメールや仕事、そして練習。おかげでダイニングテーブルはベートーヴェンに関する楽譜と本、ノート、付箋、ペンで大変なことに。練習室は熱気に包まれ楽器が悲鳴をあげています。9月に入ったら12月まで家族との時間はほとんど取れない。そんな時に親戚から届きました。これは嬉しいです!元気出ました!ありがとうございます!

【8/27】プライベートレッスンについて

この日は新しく申し込みのあった方の初めてのレッスン。とても勉強熱心で音への飢えを強く感じました。バラキレフのひばりを聴かせていただき、その素晴らしい作品に改めて感動しました。

僕は音楽を通して繋がる出会いを大切にしています。「生徒募集」のような広告を出していないので、レッスンを希望される方は「そもそも連絡して良いのか?」と迷われるようです。

迷っても「それでも」と言う気持ちで連絡下さる方々に心から感謝しています。コンタクトをとって下さることに大変嬉しく思います。しかし、レッスン受講には条件があります。その条件に満たさなければ基本的にレッスンは行いません。

それは「音楽を(本当に)好きかどうか」です。

この条件さえ満たしていればどのような年齢、レベル関係なくレッスンしています。また、そのような方々と音楽的時間を共感共有できる事が何よりの幸せです。

先生と生徒も結局は人と人。僕が何かを「教えている」感覚は毛頭ありません。むしろ音楽を共に創る「仲間」のような意識です。チームワーク。

毎月定期的に希望される方々だけにお渡ししている「レッスン要項」があります。初めの1ページに記載されている一文をこちらに転載します。



バラキレフのひばり、次回拝聴するのがとても楽しみです。





【8/26】勉強会兼発表会「1.Klassenstunde」



ピアニストの稲岡さん門下と合同で企画した勉強会兼発表会「1.Klassenstunde」終了。生徒の皆さんも素晴らしい演奏を披露して下さいました。ゲストの音大生も参加しピアノ以外の楽器も披露。多様な響きがとても勉強になります。


「プログロム」

J.S.Bach : Sinfonia Nr.3 D-dur BWV789

Beethoven : Klaviersonate Nr.10 op.14-2, 1 Satz

Mendelssohn : Rondo capriccioso op.14

Schumann : Arabeske op.18

Brahms : Scherzo op.4

Ravel : Ma mère l'oye

Debussy : Reflets dans l'eau (Images 1ere série)

Liszt : Ballade Nr.2

Mendelssohn : Lieder ohne Worte op.30-nr.3 E-dur

Boccherini : Cello concerto No.7 (sonata ver.) G-dur 1st.mov. (vc)

Scarlatti : Sonate K.9 L.413 d-moll

Bartok : Mikrocosmos vol.6 nr.133 "Synkope 3"

Puccini : La Rondine "Sogno di Doretta" (vo)

Ravel : Pièce en Forme de Habanera(ob)

Ginastera : Piano Sonata No. 1

この発表会はリハーサルもしっかり時間を取り、全員でその過程(リハーサルの仕方)を聴きます。その後テーブルを囲んでランチをみんなで楽しみ、柔らかな温かい関係を築きます。本番(発表会)を終えた後、再度テーブルを全員で囲みディスカッション。感想や意見、悩みをはじめ様々な音楽的テーマで盛んに言葉が交わされました。中にはA4の紙に書ききれないほどメモしている生徒も。気になるところがあったらその場でもう一度演奏。「学び」に一歩踏み込む発表会です。

生徒同士のコミュニケーションよってお互いに大きな刺激が齎されます。


夜遅くまで続いた打ち上げで喉が枯れてます。生徒の皆さんも開放感に浸り、終始笑顔と笑い声で満ちていました。最高の1日。これからも楽しみにしています。お疲れ様でした!


【8/24】音楽祭最終日そして翌日

第4回ちちぶ国際音楽祭

ちちぶ国際音楽祭終了。音楽監督の谷口賢記氏、各国から集まった講師陣、受講生、そして何よりもそれらを支え続けてくださったスタッフの皆様、全ての関係者に心から感謝申し上げます。音楽で繋がる輪を感じ続けたこの期間。また世界のどこかで再会できることを願っています。


【共演指導者】
 Burkhard Maiß(ヴァイオリン / ドイツ)
 那須亜希子(ヴァイオリン / 日本)
 Dilhan Kantas(ヴィオラ / トルコ)
 Marumo Sasaki(チェロ / イタリア)
 谷口賢記(チェロ/ 日本)
 末永匡(ピアノ / 日本)
【招聘指導者】
 Bruce Hangen(指揮 / アメリカ)
 Markus Placci(ヴァイオリン / イタリア)
 Peter Götzel(ヴァイオリン / オーストリア)
 Michel Michalakakos(ヴィオラ / フランス)
 Dong-Oo Lee(チェロ / 韓国)
 Andrew Mark(チェロ / アメリカ)
 多喜靖美(ピアノ / 日本)
 Max Levinson(ピアノ / アメリカ)

「ちちぶ国際音楽祭講師陣プロフィール」

打ち上げは秩父のお勧めイタリアン「Salvage」。色々あった音楽祭でしたが共に乗り越えてきた仲間たち。温かい時間となりました。そんな興奮も冷めやらぬ中帰宅し今日は午前中から21時近くまでレッスン。溜まっている仕事に怯えていたけれど、目の前のレッスンで生と共に音楽創りをするとそんなことは一気に忘れてしまいます。終わったころに思い出して慌てますが…。

音楽祭で経験した様々なエッセンスが自分にも大きく役立っています。さて、明日は素晴らしい生徒たちと丸一日発表会兼勉強会です。いい時間になりますように。

「発表会」

【8/23】音楽祭7日目

色々あった「ちちぶ国際音楽祭」も明日で最後。始まってしまえばあっという間に終わってしまう。明日は受講生と共演する最後のコンサート。スエナガは香港から来日している2人の受講生(ヴァイオリンとチェロ)とベートーヴェンピアノ三重奏第1番を演奏します。

英語が苦手な上に英語で室内楽を指導せねばならず、コミュニケーションで迷惑をかけていたはず。僕のアドバイスだけでなく、他の共演指導者や、ボストン音楽院からの招聘講師からもあらゆる(ある意味贅沢な)指摘を受けて頑張って頑張り抜いたこの一週間。時に情報過多で笑顔が作れない時も。それでも情熱的な講師陣は手を緩めず、この限られた期間だからこそ伝えたい、伝えるべきあらゆるエッセンスを彼女達にアプローチしました。

大丈夫だろうか…と心配していた今日最後のリハーサル。すると元気に「good morning! Mr. Tadashi!」と挨拶してきてくれました。そして渡された一枚の絵葉書。

写真にある通り、香港の有名な通りの写真。そして、裏には彼女達からの心からのメッセージが書かれていました。しかも気を利かせて少しだけドイツ語も書いていました。

さすがにこれを読んだ時は涙を堪えるのが必死でした。そんなことを思ってくれていたのか、と。リハーサルが始まる直前、大切な限られた時間を奪うわけにはいきません。しかし、もしホテルで読んでいたら確実に堪えることはできなかったでしょう。

「心を開く」これがいかにシンプルで一番大切なことか。

彼女達はまだまだ多くの演奏上の問題があります。けれど、この気持ちを持って行けばどんな困難にも立ち向かうことができ、乗り越えることもできるでしょう。今後、自分に問い続け、自分の音楽を見つけ、素晴らしい音楽的関係を築き、人生を歩んで欲しいと思います。

BibianaとNicoleに最大の感謝を込めて…

【8/22】音楽祭6日目

指導者のコンサート。スエナガは多喜先生(ピアノ主任)とバーバーの連弾、ブルグハルト(ヴァイオリン奏者)とドンウー・リー(元KBS交響楽団主席チェロ奏者)とブラームスピアノ三重奏第1番より1楽章を演奏しました。

自分が想像していなかった全く違うアプローチ。だから室内楽は楽しく、互いに理解を深め、新たな味わいが出てくるんですよね。次回の演奏がどう変わるか、それもまた本番を重ねていく中での楽しさでもあります。

素晴らしい仲間達に乾杯!と言うことで打ち上げは最高潮に盛り上がりました。みんなよく喋りよく笑う。だから音楽が楽しさに溢れているのかな、と楽し気に話している仲間達の表情を見て思ったり。そして何杯ビールを飲んだか。日も変わり、真夜中によく歩いてホテルまで帰ってこれたなと…。

【8/21】音楽祭5日目

この日はピアノ受講生によるソロコンサートとボストン音楽院の教授陣によるコンサート。

受講生達は短期間での変化を存分に見せてくれました。ボストン音楽院教授陣によるコンサートは伝統的な音楽の中にも色気が仄かに感じられ、心に残る時間となりました。

ボストンは一度も行ったことがありません。と言うかアメリカには一度も足を踏み入れたことがありません。こんな素晴らしい演奏家がいる音楽院はとんなところだろう?と思います。行ってみたいですね、アメリカ。

【8/20】音楽祭4日目

受講生達によるコンチェルトコンサートも盛況に終わりました。渾身の演奏とは正にこのこと。素晴らしい演奏、そして短期間での変化を見せてくれた受講生達に感謝です。

打ち上げでは誰よりも講師陣が盛り上がるという不思議な現象が。音楽家というのは年齢は関係なくいつでもヤンチャであることが証明されました。最高に幸せです。これも見事な演奏を聴かせてくれた受講生達のおかげだと言えるでしょう。良い音楽を聴くとこちらも音楽をやりたくなるものです。ウズウズしてたのが爆発したのでしょうか。

翌日はさすがに声が枯れてました。

【8/19】音楽祭3日目

コンチェルトリハーサルの様子
この日からオーケストラメンバーも各地から、講師陣は各国から集まり音楽祭も3日目を迎え熱くなってきました。

受講生達によるコンチェルトのリハーサル。メンバーにはボストン交響楽団、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、KBS交響楽団、そしてパリ音楽院、ボストン音楽院などの教授陣も一緒にいます。受講生達も中に入って弾いているので、大変貴重な経験になるでしょう。

音楽で繋がる輪を感じます。

ウィーンフィルのゲッツェル氏(ヴァイオリン)と
チェロアンサンブルコンサート後のパーティー。講師陣、受講生、スタッフの方々全員集まりました!こういう時間って本当に大切です。距離が一気に近くなる。明日からのリハーサル、コンサートが楽しみすぎ。ベートーヴェン、ブラームス、バーバー…あぁ、音楽って何て素晴らしいんだろうか。国境を越え感動を共感共有できる。音楽を聴いたり演奏したりすることで「生きているんだ」と命の脈動を実感します。

左からゲッツェル氏、マルモちゃん(チェロ)、パリ音楽院教授のミカラコス氏(ヴィオラ)
トルコのディリー(ヴィオラ)。横向いてるレヴィンソン

スタッフの方と、右は将来F1のチャンピオンを目指すレーサー、ショーン君。
通訳で入ってくれています。ちなみに彼はドイツの大会で優勝し
ています。
めっちゃ良い青年。

左からボストン音楽院教授のプラッチ氏(ヴァイオリン)、ドイツからマイス氏(ヴァイオリン)、
ボストン音楽
院教授のレヴィンソン氏(ピアノ)、同じくボストン音楽院教授のマーク氏(チェロ)

スタッフの方々と音楽監督の谷口さん(チェロ)

【8/18】音楽祭2日目

リハーサルが始まる直前の様子
左から、(敬称略)那須亜紀子、Dilhan Kantas、谷口賢記
17日(前日)の朝、秩父にある小学校(音楽祭の本拠地)の一室に集まり、参加者とスタッフ、共演指導者のミーティング。緊張感とこれから始まる期待感の入り混じる空気に満ちていました。可能な限り自己紹介は英語。「国際」であるいう実感が湧く瞬間でもありますね。香港や台湾からの参加者も。まだまだ若いちちぶ国際音楽祭。これからアジア各国はもちろん、世界の色々なところからの参加者に恵まれることを期待します。

共演指導者は「受講生と室内楽を共演」し、リハーサルをしながら一緒に音楽を創っていきます。そして招聘講師(例えば元ウィーンフィルのGoetzel氏)のマスタークラスを「一緒に受講」。なお、共演講師と招聘講師、全講師陣による室内楽コンサートも予定されています。

共演はしないけれど、他の室内楽グループのリハーサルにも顔を出して、全体、または自分の専門(例えばピアノ)の受講生に対して具体的なアドヴァイスも。要するに講師はひっきりなしに動き続け、受講生に対し少しでも何か還元できるよう、しうる限りを努めるわけです。

末永は香港から来た若い受講生2人とベートーヴェンのピアノ三重奏op.1-nr.1を演奏。非常に限られた時間で音楽を創るのはなかなか難しいけれど、優先順位を決めて少しずつでも良いので、のちに大きな花が咲くような種になるものを一緒に育みたい、と思うところ。一歩一歩。

1日目の工程を終え共演指導者とスタッフの方々と一緒に蕎麦屋で夕食。

この日の全工程を終えた後は、素晴らしく美味しい蕎麦を味わい至福。慣れない英語でのリハーサルは大変だけれども、本当に勉強になる。教科書が苦手な僕としては、こういう実践がもっとも自分にとって合っているのです。そしてホテルに帰った後みんなでビールを飲みに。


そして今日・・・

2回目のリハーサル。今回はチェロとヴァイオリンの講師にも来てもらい、楽器に関する専門的なアドヴァイスも。よく考えてみると凄い贅沢なリハーサルですよね。「情報過多」に注意しながらも、いろんなアプローチでの音楽創り。僕もとても勉強になります。

そのあと他のリハーサルに参加。ピアノの受講生に対し具体的なテクニックの話。受講生は「自分は大きな音を出してるつもりなのに実際は出ていない」「長く歌いたいときに途中音楽的にお切れ途切れになってしまう」など・・・色々な課題を感じている。

有意義な時間はあっという間に過ぎていくもの。今夜はSalvageというイタリアンレストラン。これまた絶品。秩父に行かれる方は是非こちらをお勧めします。

【Salvage】
http://www.salvagest.jp/


そして今夜は各国から全講師が集まりホテルも賑やかに。さらに明日はオーケストラメンバーも秩父入りし「音楽祭」の気分が一気に高まります。さてさてどうなる事やら・・・

ちちぶ国際音楽祭ポロシャツ

P.S.スタッフの方から「ちちぶ国際音楽祭ポロシャツ」を戴きました。ありがとうございました!

【8/17】ちちぶ国際音楽祭が始まる!

講師に配られる各書類
昨日16日は午前から始まったレッスンも気付けば夕方に。夕食をとったあと、荷物をまとめて秩父へ向かい午後9時にホテル到着。この時間の西武秩父線の下りってなんか雰囲気あっていいですね。景色を楽しめないのが残念ですが・・・。

ホテルのレストランで早速顔合わせと今後の説明。トルコやドイツからも来日していて、話してみるとなんとみんなベルリン芸大出身。英語が不安な中ドイツ語を話せてよかったです。

(18日は各国から講師が集まります。アメリカ、ドイツ、フランス、韓国、オーストリアなど)


日が変わり17日の今日。今日からレッスンやリハーサルが始まります。僕が担当するのは受講生(弦楽器)との共演と、ピアノ受講生に対するワンポイントアドヴァイス。要するに自分のリハーサル以外も、別の室内楽グループを見て回り、コミュニケーションのケア、通訳、アドヴァイスをします。

音楽監督の谷口さん(チェロ奏者)の作成したスケジュール表はあまりにも複雑で精密にできています。全員分のスケジュールを確認できるので、どこでだれが何をしているか一目瞭然。受講生たちのリハーサルを覗くのも楽しみですね。

秩父の天気はあいにく雨。しかし暑いよりはましかもしれません。

地域の様々なご家庭がボランティアとして参加してくださっている「ちちぶ国際音楽祭」。室内楽、ソロ、そして協奏曲までのチャンスが与えられる躍動感溢れる、まだまだ若いこの音楽祭も、地域、関係者が一丸となって受講生をサポートしています。そんな中に携わらせて頂けることに心から感謝しています。

さて、そろそろロビーで待ち合わせ。行ってきます!

【6/15】わくわく遊音地

この日はみなとみらいホールで行われた家族のためのコンサート「わくわく遊音地」へ。

玉川大学管弦楽団の演奏で、指揮はいつも大変お世話になっている野本由紀夫先生。

ジブリものからクラシックまで、子供も楽しめるプログラム。子供達もワイワイ踊りながら聴いていました。こういうコンサートって充実してそうで実はそんなに多くないんですよね。家族を楽しませようと、歌のお姉さんやお兄さんのような司会、楽しい楽器の紹介、学生達が客席まで降りてきて歌や踊りを披露するなど、様々なアイデアが豊富でした。最後はデュカスの魔法使いの弟子でコンサートを締めました。最高に楽しかったです!

コンサート後、偶然にもチェリストの友人うんちゃんこと、海野幹雄くんと久しぶり再会も果たし、なんとも嬉しいひと時となりました。

夕飯を近くで済まし、帰り際に海を見に家族で短い散歩も。ちょっとした時間でしたが心が温まる瞬間でした。

発表会

フライブルグ音大のレッスン室。ここでよく語らいました。
今月26日に控えている発表会。正確に言うと発表会ではなく「発表兼勉強会」。ピアニストの稲岡千架さんの門下生と合同で行います。学生、受験生、プライベート、様々な方が参加します。

タイトルは「KLASSENSTUNDE(クラッセンシュトゥンデ)」。

ドイツ語で「クラスの時間」という意味。ドイツの音大では「クラスの弾き合い」の時によく使う言葉です。今回の時間は、一般的な(聴衆を招く)開かれた発表会ではなく、あくまでも「講師と門下生のみ」で行われる発表の場。参加者はそれぞれソロや室内楽などを演奏し、その後行われるディスカッションを通してお互いに「気付き」や「感想」などを共有します。講師による簡単なレクチャーも挟み、もう一歩踏み込んだ「学び」の場としての発表会です。

僕がドイツの音大にいたころ、Klassenstundeがよくありました。結局はクラスの弾き合いなのですが、先生からのコメントだけでなく、弾いた後の学生同士も積極的に参加するディスカッションがとても有意義でした。そういう時間を作りたいと思っていました。

先生と生徒は繋がっているけれど、生徒同士でコミュニケーションを深め、音楽的な刺激を与え合うことを願っています。

とにかく遅れを取り戻すために・・・【6/28-8/13】

日々の活動や出来事をお伝えしたいと思いつつも、ついつい更新を怠ってしまい、気づけばあっという間に8月中旬。「遅れてしまいごめんなさい」では済まされませんね。本当に申し訳ありません。しかし、追い込めば追い込むほどストレスに感じ、更新がまた遅れてしまいそうなので、謝っているのにも関わらず「気楽にやっていてきます」と生意気なことを言ってしまう今日この頃です。イベントでお客様と話すときに「ブログ読んでます!」と温かいお声を頂戴します。心が痛みます。皆様、暑中見舞い申し上げます。さて、一気に行きます…!

6/28(日)
 ヴィオラ奏者の鈴木さんとのデュオコンサートの翌日。プライベートの生徒が新たに一名加わりました。その最初のレッスン。曲名はリストのバラード第2番。勉強になる。

6/29(月)
 今年に入って続いているコンサートを一度冷静に振り返り、プログラムや今後について深く考える。今さらだが、僕はもう学生ではない。30代後半の男が何を言うか、と怒られてしまいそうだが。常に自分を見つめ、冷静にその時々の課題、乗り越えるべき山、未来を捉え、建設的に思考を巡らせる必要がある。今足りないものは何か?何を加味し、何を変化させていく必要があるのか?そして何に向かっているのか?など・・・。はい、練習。

6/30(火)
 昭和音大に缶詰め。その後プライベートレッスン。この生徒はいつも僕を「むむむ」と唸らせる。ある意味闘いの2時間。終わるころにはぐったりだ。素晴らしい演奏に感謝。

7/1(水)
 朝から工房コンサートのスカイプ会議。第10回を迎えるが、総まとめということで盛大にしたい。アイデアは出るが、具体的な図はまだ見えてこない。これからこれから。プライベートレッスンで癒しのグリーグ。どんな作品を弾く時も変わらないのは「基本」。自分にも言い聞かせる。その後、東工大。「音の創造性」について学生たちと即興を軸に、その心を探る。

7/2(木)
 大学。これ以上でもこれ以下でもなし。合間に練習。これ以上でもこれ以下でもなし。帰宅しても家族はいない。実家に行っている。久しぶりの一人。やることが溜まりに溜まって、結局寝たのは午前3時。

7/3(金)
 そしてその1時間半後の4時半に起床。成田に向かい、フィンランドのヘルシンキでサンドイッチとコーヒーを、そしてドイツのベルリンに向かう。ベルリンでは、尊敬しているピアニストの親友である高橋礼恵、ビヨルン・レーマン夫妻宅に宿泊。礼恵とタイ料理を大量に食し、食後巨大なアイスを食し、ビールを買って帰宅。ビヨルン(ベルリン芸大教授)もベルリン芸大でのレッスンを終え帰宅。旧交を温める。ビールがうまい。笑い話から教育、大学についての話もする。フランス人のピアニストの友人、イギリス人のピアニストの友人らにSNSで連絡を取る。便利な世の中だ。そこでも旧交を温める。要するにみんなベルリン芸大時代の仲間たち。

7/4(土)
 起床後早々に素敵な朝食をいただき、その後ベルリンのZoologischergarten駅に向かう。目指すはFörderstedtという小さな小さな田舎町。村と言っていも過言ではない。10分も歩けば端から端まで歩けて、その先は見渡す限りの草原。かすか向こうに隣村の教会が見える。ここには僕の第2の実家(と言えるところ)がある。ドイツの父、母と呼んでいる2人の夫婦が住んでいるのだが、6月におばさんが亡くなった。今回の渡独目的はこれである。おじさんとも久しぶりに会い、家について早々いろんな話をする。胸が苦しかった。そして今もその痛みは消えない。

7/5(日)
 おばさんのお墓を決めるために墓地に行く。まるで映画のワンシーンに出てきそうなくらい素敵な墓地だ。木漏れ日に溢れ、爽やかな風がそこを横切る。おじさんとの話は尽きることがない。一緒に台所で食事を作り、スーパーに買い物に行った。話が途切れることがない。むしろ沈黙になりたくなかったのかもしれない。簡単な昼食を澄まし、車で2人で近郊を走る。おばさんが愛した各所を巡り、そこでも色々な話を静かに語らう。素晴らしい天気に恵まれ、おじさんの気分も少し落ち着いたのか、笑顔や笑い声が増えてきた。ドイツを走るのは気持ちよい。何もない並木道をただただ走る。つい先日まで僕は音大でレッスンをし、プライベートレッスンでしゃべりまくり、ほとんど寝ずに夜を過ごし、成田に向かってフィンランドを経由してベルリンで旧交を温め、今ドイツの田舎を車で走らせている。怒涛の環境の変化に少し酔った。その日の夜は2人でトランプで遊び、おばさんの最期を詳しく聞いた。胸に突き刺さる痛さは言葉にできない。おじさんの足をマッサージする。おばさんが使っていたリコーダーや小さな子供用の鉄琴をもらう。

7/6(月)
 静かな朝を迎え、静かな朝食の時間を過ごす。まるで印象派の絵に出てきそうな素晴らしい天気。木漏れ日、風。気温は暑かったが。友人に別れを告げ、ドイツは南西にある黒い森に位置する僕の第2の故郷フライブルグへ向かう。ドイツに来たのにフライブルグへ行かないわけにいかない。夕方に到着し旧市街に位置するホテルへ。荷物を下ろし早速フライブルグ音大へ向かう。今日はピアノの試験があり、恩師であるギリアード・ミショリー先生が審査にあたっていると事前にメールをもらっていた。トラム(路面電車)に乗って大学へ行き、懐かしい校内の空気をいっぱいに吸い込む。試験会場にそっと入ると先生も喜んでくださった。ハグをし、お互いに喜びを分かち合った。その日、試験後に先生は時間がなかったので後日会うことに。校内にいた日本人の学生グループが「あの人だれ?日本人ぽいね。けど学生じゃなくない?おじさん?」的な視線を僕に浴びせてくる。その中の一人をミショリー先生が紹介してくれた。日本人の学生(男)を紹介してくれてた。すると「スエナガってあの末永さんですか!?」と言われこちらもびっくり。「はい・・・そうですが」と答えると「(フライブルグ)音大の図書館で楽譜を借りたときのサインで見たことがあります!漢字でサインされてましたよね?あのモーツァルトの協奏曲」。正にその通り。世界は狭い。

7/7(火)
 ホテルをチェックアウトし、友人宅へ。歌劇場オーケストラで活躍しているチェロ奏者の矢野智久氏。彼とはどれだけの時間を共有しただろう。素敵な奥さんと元気いっぱいの子供たちが友人宅のあたたかな空気を作っている。素敵な家族。この日から2泊3日お世話になるので、途中市場で手土産を買っていく。イチゴと卵。到着後日本から持ってきた矢野家へのお土産を渡す。ようやく荷物が軽くなった。喜んでくれた。こちらも素直にうれしい。その日はとにかく素敵な温かな癒しの時間を過ごした。

7/8(水)
 ミショリー先生と音大近くのカフェで待ち合わせる。人生や仕事、音楽について語る。語りきれなかったので続きは後日のランチとなった。大学の学食でコーヒーを購入。先生からもらった新作(先生は作曲家でもある)の楽譜を大学ロビーで眺める。うーん、懐かしい。いろんな思い出が蘇る。この日のディナーはもちろん「ケバブ」。夜に親友のヴィオラ奏者亀井綾乃さん(南西ドイツ放送交響楽団)が会いに来てくれた。100年分くらい笑ったかもしれない。フライブルグの全住民が起きてしまうのではないかと思うくらい笑い続けた夜。ありがとう。

7/9(木)
 ランチにミショリー先生と会う。仕事や音楽の話。とても有意義な時間だった。その後レッスンを聴講。コーヒーを飲みながらレッスンを聴講したが、一生懸命に演奏する学生を見て昔の自分を重ねたりする。矢野家にも別れを告げフランクフルト空港へ。目指すは日本。

7/10(金)
 日本到着。湿気を含んだ空気が思い。バスで爆睡。

7/11(土)
 溜まっていたメールの返信。ほとんどのメールの冒頭は「返信が遅れてしまい誠に申し訳ありません」。練習。

7/12(日)
 プライベートレッスン。空いた時間練習。親友のピアニスト岡本麻子のコンサートを聴きに行く。楽屋では高校時代に戻り抱腹絶倒の時間に。彼女の演奏したグリーグのピアノ協奏曲が本当に素晴らしく胸に迫るものが。ありがとう!

7/13(月)
 プライベートレッスン。残った時間練習。事務作業。

7/14(火)
 プライベートレッスン、そして大学へ。空いた時間練習。

7/15(水)
 プライベートレッスン。8月は発表&勉強会がある。生徒さんたちも気合が入る。この日に妻が作ってくれたオリーブとトマトと生ハムのパスタが気を失うほどの美味さだった。

7/16(木)
 昭和音大(右脳)からの東工大(左脳)のダブルパンチかと思いきや、その後親友のヴィオラ奏者鈴木康浩くんと、ヴァイオリン奏者直江智佐子ちゃんの3人で焼き肉へ行くことに。焼き肉(思考停止。動物的直感)のトリプルパンチで、この日は生きて帰宅できたことに心から感謝しました。抱腹絶倒。疲労困憊。オナカイッパイ。

7/17(金)
 久しぶりに何もない。練習。練習。とにかく練習。その合間に妻がスープから作ってくれたフォーの壮絶な美味さに失神一歩手前。失神したから練習できません。

7/19(日)
 羽田に向かい、いざ鹿児島は霧島へ。雨の降りしきる中、鹿児島空港からバスに揺られ、文字の如く霧に覆われる山中へ。霧島音楽祭オープニングコンサートに間に合った!みやまコンセールで堤剛さん演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を拝聴。自分の存在が粒子になって弾けて消えてしまったのではないか、というくらいの押し寄せる感動。各関係者とようやくお会いすることができました。

7/20(月)
 昨日に引き続き、みやまコンセールで2つの素晴らしいコンサートを拝聴。(エリソ・ヴィルサラーゼのピアノソロリサイタルとアンドレア・ロストのオペラ・アリア)こんなにも満ち足りたコンサートを連続して聴くのは初めてかもしれない。終演後夕方、みやまコンセールのロビーから見えるゲルハルト・ボッセ氏 (当時、東独ゲヴァントハウス管弦楽団第一コンサートマスター) のお墓を眺めながら、関係者と霧島音楽祭誕生について静かに語らう。時が止まったかのような神秘的なひと時だった。胸に来るものがある。多くの方々の音楽教育に対する情熱、そして継続していく強い意志を深く感じた。ホテルに帰る途中、一人で霧島の黒豚トンカツを食す。雨の音を聞きながらホテルの室内でベッドに横たわり思いにふける。

7/21(火)
 早朝タクシーを飛ばし鹿児島空港に向かう。約6000円の道のり。搭乗し爆睡。向かうは神奈川県川崎市新百合ヶ丘にある昭和音大へ。レッスン。その後プライベートレッスン。

7/22(水)
 事務作業に追われる。空いた時間に(5分でも)練習。気付けば一日が終わろうとしている。

7/23(木)
 この日は東工大前期最後の講義。その前にヤマハの方と打ち合わせ。その後インプロの活動もしている大石さんと打ち合わせ。その後最後の講義へ。毎回思うが、東工大の学生たちと出会えて僕は本当に幸せ。感謝の一言に尽きる。この講義のために貸し出されている1930年代のベヒシュタインピアノも頑張ってくれました。

7/24(金)
 丁寧に練習。一つ一つの音をゆっくりと紡ぎ耳を傾ける。

7/25(土)
 「ピアノ塾」というイベントに講師として呼んで頂いた。参加者の方々の演奏を拝聴する。このイベントの特徴は、講評直後ディスカッションをして「学び」にさらなる一歩を踏み入れるところにある。とても有意義な時間。丸一日ご一緒させて頂きました。

7/26(日)
 プライベートレッスン。空いた時間練習。

7/27(月)
 プライベートレッスン。

7/28(火)
 大学前期実技試験審査。ピアノ協奏曲全楽章を10人聴く。羨ましさを思ったり。僕が学生だったころは、こんな素敵なホールでコンチェルトを、しかも全楽章弾けるチャンスなんてなかった。審査後レッスン。生徒の弾いてくれた吉松隆が耳と心を優しく癒してくれる。

7/29(水)
 引き続き大学前期実技試験審査。審査後、急遽自宅でプライベートレッスン。ショパンのノクターンop.48-1が心に沁みる。

7/30(木)
 大学前期実技試験審査。その後、音楽学者の野本由紀夫先生と合流し飲む。「2台ピアノと連弾について」と「温泉に行ったら一日に何回入るのか?」について語らう。

7/31(金)
 クラリネット奏者の妻とリハーサル。

8/1(土)
 この日から約1000キロの旅へ。車で家族で移動。まずは京都。到着後、予約していたホテルが予約されていないハプニングが。急遽別のホテルへ変更。

8/2(日)
 朝は家族で平安神宮を散歩。「素敵だねぇ」と味わいたいところだが、この日の京都は早朝から猛暑。誰も笑顔がありません。早々に引き揚げ、次の目的地は滋賀の栗東へ。早速リハーサル。午後から栗東歴史民俗博物館でデュオのコンサートでした。皆様に心から感謝。打ち上げは関係者宅でBBQ!近江牛の前にはひれ伏すのみです。美味。

8/3(月)
 家族で移動も楽しい車中。テンション上がりまくりですが、途中SAで食べたソフトクリームがあまりにも普通で、テンションも平熱に下がりました。目指すは八ヶ岳!コテージでゆっくりします。夜歩いていたら、とある建物から弦楽器の音色が・・・。あまりにも芯のある、何か訴えかけている音色に「むむむ?」と反応し窓を覗いてみると、なんと親友のヴァイオリン奏者田島高宏くんでした。最高の再会でした!彼は現在札幌交響楽団のコンサートマスターを努めています。是非、札響を聴きに行ってくださ

8/4(火)
 湿気もなくさらっとしている八ヶ岳。コテージにピアノがあったらどんな響きなんだろう?なんて思いつつ。

8/5(水)
 合計1041キロの旅でした。無事帰宅。やはり家はいい。そして練習。ブラームス、バーバー、ベートーヴェン。

8/6(木)
 恵比寿でTBSの方々とミーティング。秋から始まるイベントについていろんな言葉を交わしました。テーマはベートーヴェン。自分の研究テーマでもあるので丁度よい。これを機にベートーヴェンを深めていきたい。

8/7(金)
 妻の誕生日。特別なことはせず"いつも通り、自然に"過ごす。「今この状態でいられる」家族の健康に感謝しながら。

8/8(土)
 プライベートレッスン。リストのバラード第2番は素晴らしい作品。新たな発見もあり、魅力の沼にはまっていく。家族も寝た後静かに部屋で練習。静寂の中で練習するときの耳は本当にいろんな音をキャッチする。とても良い集中力。

8/9(日)
 朝から練習し、その後武蔵ホールに向かう。イベント「ベヒシュタイン倶楽部」で参加者の素晴らしい演奏に感謝で胸がいっぱいになる。その後、懇親会という名のレクチャー。けどピアノを囲んで、みんなとあーだこーだ言い合う時間が最高に嬉しく、幸せである。結局、イベントが終わってから解散まで3時間。皆さんの「学び」に対する飢えに脱帽。感銘を受ける。こういう時は時間を忘れてしまう。

8/10(月)
 自宅でレッスン。プライベートレッスンは時間を忘れてしまう。今月は門下生で「発表兼勉強会」を都内のサロンで行うので気合も入る。

8/11(火)
 引き続きプライベートレッスン。空いた時間に練習。一分一分が貴重。ブラームスの要所要所を丁寧に練習する。素晴らしい曲だが難しい。素晴らしい曲は大体難しいものなのだ。

8/12(水)
 ドイツはブレーマーハーフェンで指揮者として活躍している友人家族が来る。子供はうちのを合わせて合計5人。2家族で女性が計7名、男性が2名。家の中はほぼ保育園状態。にぎやか。ピアノも遊び道具と化してます。その後、久しぶりに実家に行き一緒にディナーを楽しむ。

8/13(木)
 初めてレッスンを受講される方々が来る。リストのメフィストワルツとショパンのバラード第1番。どちらも素晴らしい演奏。正直一回のレッスンじゃ足りない。とは言いつつもとても有意義な時間でした。


・・・さて、47日分の出来事を簡単に書きました。今後このような事がないよう心がけます。今日は西武遊園地の花火大会があり、我が家のベランダから正面に見えるので、家族で楽しみました。かき氷を子供たちに作りましたが、自分のを一番豪華に作りました。おわり。