時間を忘れる時間。で、結局さらに遅くなるわけで…

最近は連日連夜遅くまで起きている。寝たいのだが頭がさえて眠ることができない。リハーサルから帰ってきて夕食をとり練習するとあっという間に夜中近くになっている。空いている時間に練習する他ないから練習時間を選べない。最近のスケジュールを考えると自ずと起床直後と帰宅直後から深夜にかけて、が練習時間となる。そんな頭ですぐに寝られるはずがない。むしろ感覚が冴え渡っていてとても「敏感」になっている。

ところで、家族が寝静まっている時の誰もいないリビングはなぜこんなに「止まって」いるのだろう?

基本的には1人の暗く静かな空間は嫌いではなく(むしろ好きである)、この時間帯を楽しめるのだが、どうしても家というのは家族の空間であるから、1人で深夜にリビングに居るとなんとも言えない小さな小さな砂粒程度の緊張感を抱く。

そんな中、何をしたかと言うと、(先日の記事にも書いた)コンテンポラリーダンスのドキュメンタリーを再び観た。それと最近のライフワークであるベートーヴェンの2つを照らし合わせ感じたことがあったので、それを書こうと思っていたがやはりやめる。

寝るか寝ないかの話をダラダラと書いている流れでそんなことを書き始めても…ねぇ。

「眠い時に寝る、これが一番自然なことだ」と自分に言い聞かせて布団に入ります。お休みなさい。なんだ、今回の記事は。

ソナタ漬け

舞台の関係上ベートーヴェンのピアノソナタを練習しています。朝起きてから寝るまでベートーヴェンのソナタ漬け。

ソナタばかり練習していると「次のソロリサイタルのプログラムも練習しないと」なんて思いきやそんなことはない。

全32曲のあらゆるソナタ(様々な楽章であり、部分的であり)を並べて練習していると、ベートーヴェンのピアノソナタで要求されているピアノテクニックがどれだけ普遍的なものに満ちているか気付く。

ベートーヴェンの生きた時代、それはピアノが劇的に変わり、さらに変わろうとしていた時代。それに伴い鍵盤奏法も変化していくのは非常に自然な流れ。

ソナタを1から32まで見ていくとそれが如実に表れている、と個人的に感じる。

ソナタ全曲演奏をしているピアニストには心から尊敬する。今、僕の置かれている状況よりも、もっも深く全てにおいて「それ」を克服し体感しているのだから。

ベートーヴェンピアノソナタは遅かれ早かれ、いつかは全曲弾かれるべき運命に(僕の中では)あるからこそ、今回の機会(舞台)は絶好のチャンスだと言える。

11月半ばまで続くこの舞台。11月後半には埼玉、東京、大阪でコンサートが控えている。そこでもソナタを演奏する予定。舞台が終わろうが関係ない。ベートーヴェンのピアノソナタとは一生付き合っていくのだろう。

「学び」の気持ち、興味、好奇心に溢れている今日この頃です。

どんな苦悩も

与えられた試練だと思って頑張る。

乗り越えた先がどこに繋がっているかはわからないが、
どこかには繋がっているのだろう。

しかし、一生懸命に乗り越えようと努力しなければ、
その道はどこにも繋がらない。

なんてことを書きつつ「本当か?」なんて思ったり。

けれど、試練と言うのは与えられるべき状況に身を置くからこそ与えられるのであって、
その場所、その道に身を置かなければその試練は与えられない。当たり前のことだ。

今日はコンテンポラリーダンスの映像を見た。
胸が苦しくなり涙が出そうになった。

うまく言葉にできないが、そこには「人間の気高さと、心が折れてしまいそうな弱さが同居」していた、と感じた。そしてそれは誰もが持っているものなのだろうとも思った。そう、どんな偉大な人間でも服を脱いでしまえばか弱い人間。

その人間が集まり機能している「社会」という歯車。

目を閉じて感じること・・・

自分自身を見つめ、もっとクレイジーになること・・・

(思い通りの)文にならず、言葉にもならず、そんな感じになってしまった今回の記事。

明日は少しだけ首の角度を上げて街を歩いてみようか。
普段見えてるものと違う風景が目に映るかもしれない。

No.9-不滅の旋律-

稲垣吾朗さん、大島優子さんはじめ素晴らしいキャストでお送りするベートーヴェンの舞台。ただの半生を描くだけではなくピアノ製作家との関わりが軸になっている面白い視点。限りなく史実に近いですが、個性的なキャラクターや様々なやり取りを織り交ぜ、現代の我々に身近に感じる自由な脚本になっています。

【No.9オフィシャルページ】
http://www.no9-stage.jp/UserPage/Detail/3

大変恐縮ではありますが、末永も(出演する3人のピアニストのうちの1人として)全幕全公演(関東、関西、九州全30公演)出演させて頂きます。役者ではないのでもちろんピアニストとして。舞台上で演奏する予定ですがどんな演出になるか楽しみです。ただいま台本と楽譜(ピアノソナタ)とベートーヴェンに関する本と格闘中。

そして始まった稽古。全員集合して本読み。台本を一人で読んでベートーヴェンの各ピアノソナタをイメージしていましたが、実際に役者の方々が声に出しているのを聴いてみるとイメージが変わります。やっぱあのソナタのこの部分がいいかもしれない、みたいに。昨日から頭の中で32曲渦巻いてます。

皆様ぜひお越しください!