116-4

レッスンで生徒が素晴らしいブラームスの116-4を聴かせてくれた。今は亡き先生を思い出し、穏やかな午後の風景を見ながら思わず涙ぐんでしまった。決して過度な主張をせず、あくまでも自然に並ばれた音、自然に生まれる響き、導くのではなく導かれている、弾こうとするのではなくもはや弾かれている。全てはこの世の時の流れに逆らうことなく存在する。命。たった一音にどれだけのものが含まれるのか。

空爆より教育を下さい

東京新聞より

「空爆より教育を下さい パキスタンの12歳少女、世界に訴え」


以前観たバレンボイムのDVDで彼が「(音楽の)レッスンの間は暴力を考えない」と言った言葉を思い出しました。

バレンボイムDVD「ラマラ・コンサートWest-Eastern Divan Orchestra」

カワイ

パウゼでは意外にも7年ぶりのソロリサイタルが決定。ShigeruKawaiを誰もいないサロンで弾く。さてさて、何を弾こうか。他にもレクチャーや公開レッスンなど様々な企画の打ち合わせを終え、そちらも大変楽しみです。詳細は随時お知らせ致します!

東工大世界文明センター

最終講義(公演)を終えた後の打ち上げにて。

昨日写真が送られてきて、あの時の興奮を思い出しました。みんないい顔してます。創造する感動と苦しみの両面を共感共有してきた大切な仲間です。これまで講義を受けていた素晴らしいOB達も一緒に写っていたら…と。

NHK ロイヤル・アカデミー 音楽白熱教室

NHK ロイヤル・アカデミー 音楽白熱教室

http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/music/

大変楽しみです。これとバーンスタインが1973年にハーバード大学でおこなった講義「答えのない質問」を合わせて観たいところ。特に後者は、音大生(に限りませんが)はもちろんのこと、東工大で僕の講義を受けていた学生たちにも是非観てもらいたい。


The Unanswered Question 4. The Delights & Dangers of Ambiguity
Leonard bernstein


審査

今月は日本バッハコンクールや大学実技試験での審査、ピティナステップ、ベヒシュタイン倶楽部、公開レッスンなどでの講評があり、たくさんの演奏を聴かせて頂きました。その中で「講評」を書くのですが、その量は既に数年分の文字数に匹敵するかと…。

こうやって講評をたくさん書くことであることに気がつきました。それは書く内容が大体「似てくる」ということ。意図的にそうしているわけではないのですが、結果的にそうなっていることはある種の傾向があるということです。大きく分けて2つあります。勿論これはあくまでも末永が個人的に思っていることです。

1)意識する

圧倒的にたくさん書いたこの言葉。とても漠然とした言葉ですが、むしろ具体的に書けない言葉とも言えます。例えば4つ連なる16分音符のグループが幾度か続いているところがあるとします。その時に拍感を大切にするのはいいのですが、最初の音か2番目のぐらいまでがしっかりと意識されていて、その後の3番目か4番目の音に意識が行き届いていない。これは拍の頭にアクセントが付いていることとは意味が違います。意識が有る無しは、アクセントの有無、または音量によるものではなく、あくまでも「音色」として聴き取ることができます。ようするに、隅々まで音楽的な表現を怠らず、決して惰性にならないことを意味しています。


2)心と繋がること

バッハコンクールを聴いていて特に思った(感じた)のがこのポイントです。技術的には素晴らしいし、ダイナミクスレンジ、カンタービレ、レガート、アーティキュレーション、様々な音色など(上記の「意識する」ことは多々思うところはありましたがそれでも)丁寧に構築して演奏されていたかと思います。しかしなぜ琴線に触れる、聴き手の心に何かしら届くものが少ないのでしょうか。別の言葉で言うと「せねばならないことをこなしている」演奏に聴こえてなりませんでした。(しつこいようですがこれはあくまでも末永個人の意見です)参加者の方々は、ここまで来るために大変な努力を積み重ねきたはずです。レッスンでは様々なことを指摘され、練習では苦悩し、気をつけるべきことは気をつけ、乗り越えてこられたかと。しかし僕ら演奏者はなん時も忘れてはいけません、この作品(またはモチーフ、または音単体)に対する愛情や情熱を。しかし専門的なことを突き詰めていくと、時として最も大切なポイント、いわゆる「足元」を見失うことが多々あります。今回のこの「心と繋がる」ということも、上記と同じくとても漠然とした表現です。しかし結果から「心と繋がっている音色」というのは明らかに存在し、聴き手はそれを無意識に聴き取っています。


簡単に書きましたが、そう言っても素晴らしい豊かな音楽があったことも事実です。この若い世代が心に豊かな時を歩み重ね、音に命を吹き込み素晴らしい音楽を社会に響かせてほしいと密かに願っています。

第5回音楽座談会

【感謝】

あっという間に時間が経ってしまった2時間の音楽座談会。大変盛り上がりました。ありがとうございました!

各々が話題を持ち寄り積極的に投げかける。時間は足りませんが、パッと始まりパッと終わる。これもまた音楽座談会の良いところでもあります。足りなかった分は時間に持ち越しましょう^ ^

今までと違ったのは学生たちが多かった事。理系の大学、そして音大生、また、医学関係やプロの奏者と若手の共演を通して学びの場を提供するマネージメントをされてるピアニストの方など、皆さんの意識の高さに驚きです。

今回は工房コンサートvol.9.5に向けてのサブイベントとして企画致しました。是非工房コンサートに注目して頂きvol.9.5、vol.10にお越しください。日本にはここにしかないスタイル「工房コンサートシリーズ」。次回vol.9.5は5/29です!(詳細は後日発表致します)

言葉に

とある映画の言葉。最も大切にしている言葉の一つであり、何度助けられ支えられたか。初めて観た時から20年経ち、1つ1つの言葉や間に以前よりももっと多くの含みを感じ取るようになった。全く色あせない。むしろ、よりたくさんの何かを僕に思わせ続けている。


自分の力で考えることを
学ぶのだ

言葉や表現を味わう事を学ぶ

誰が何と言おうと
言葉や理念は
世の中を変えられる

君にとって…
19世紀の文学など
経営学とや医学とは無縁

そう思っている。多分…、そう、君もだ

"黙って勉強して、その後自分の野心を
達成すればいい"とね

…だが秘密を教えよう

我々は なぜ詩を読み
書くのか

それは我々が
人間であるという証なのだ

そして人間は
情熱に満ちあふれている

医学、法律、経営、工学は

生きるために必要な
尊い仕事だ

だが、詩や
美しさ、ロマンス
愛こそは

我々の生きる糧だ


…ホイットマンの詩を

"おお 私よ 命よ
幾度も思い悩む疑問"

"信仰なきものの長い列"

"愚か者に満ちた都会"

"何の取り柄があるだろう
私よ 命よ"

"答え…それは
君がここにいる事"

"命が存在し
自己があるという事"

"力強い劇は続き
君も詩を寄せる事ができる"

力強い劇は続き
君も詩を寄せる事ができる…

…君らの詩とは?