情熱


昨日、広上淳一先生はじめ東京音大の指揮者関係の会にお誘い頂きました。数々のエピソードに身が引き締まり初心に帰る気持ちに。

「音楽にしがみつく気持ちなんだよ」

とっても印象的な言葉でした。学校機関、立場云々の前に、音楽を前にして人は皆その深い森を探求する1人の「人間」なんだと。今は亡き恩師の言葉も思い出し、重なっては胸を熱くしました。情熱。月並みな言い方ですが、やはりそれをなくして音楽に命は宿らないし伝わらない。僕の大切な音楽仲間もみんな情熱的だ、と帰路につきつつ思ったり。感謝。
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「オーケストラでやってもいいよね」


工房レクチャーコンサート…気付けば早10年。色々なことがありました。何事も続けて行く中で乗り越えるべき様々なことが起こりますね。

「難しいなぁ、ピアノじゃなくてオケでやってもいいよね」

って、一体何言ってるんだか。こんな気持ちにもさせてくれるリスト氏。

今…ベートーヴェン=リストの第九(一楽章)を終え、そこに見る風景に様々な思いを馳せています。この様な趣旨のレクチャーコンサートに満席のお客様にご興味を持って頂き、そしてユーロピアノ(株)様の多大な協力があってこそ乗り越えられました。

今回は1920年代と新しいベヒシュタイン新旧2台、そして調律は不等分律のBach's seal1.0を使用。「音律からオーケストラへ」というタイトルということで、前回を彷彿させる感覚がありました。絶妙な調性感を感じられた方もいらっしゃられたのではと。

ただ弾くだけでなく、レクチャーとして伝えるべきことをしっかり伝える、そのために傾けたパワーは想像以上でした。いくつもの譜面と向かい合う日々。広大な地図の様なオーケストラ譜、リスト2台ピアノ版、1台版、弦楽四重奏、32曲のピアノソナタ…それに加え、ピアノの歴史、時代背景、各楽器の特徴と歴史、ベートーヴェンの人生、他の楽曲群、リストの作品、編曲など、あらゆることを吟味し数多くの「問題提起と仮説」を。それらを実際に演奏に反映させる。しかしレクチャーで伝えるべきことで必要なことはその中でも極僅か。様々な試みが言葉に多くを肉付けし、演奏に影響を与えます。

次回は10月15日(日曜日)、内容は「今日の続き」です。すでに「全シリーズ通し券」でお申し込み頂いている方も多数いらっしゃいます。ご興味ありましたらまだ先の10月であろうと早めにお申し込みされることをお勧めします。この、大変レアで超濃厚なレクチャーコンサート、ぜひご期待ください。

お客様はじめ、全ての関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

工房コンサートメンバー一同

生徒達に感謝


毎年恒例クラスの勉強会。皆さん素晴らしい音楽を聴かせてくれました。丸一日集中力の限りを尽くし音楽に没頭する時間。一年の成長はもちろん、ディスカッションでの積極的な言葉の数々に末永は胸が熱くなりました。

自分自身と向き合い、様々な課題や疑問をシェアすることで新たな気づきの側面が見えてくる。演奏する「音」だけでなく言語として「自分の言葉」でも具体的に表現することの大切さ。そして何よりも「音がそこに在ることに感謝し音に感動する」初心に気づかせ、今は亡き恩師たちのクラスの弾き合いやマスターコースを思い出し、目頭を熱くするわけです。「先生見ていますか!」と心の中で呼びかけ続け…。

今回参加できなかった生徒さんたちには次回ぜひ参加してほしいと願いを馳せつつ、皆さんからパワーをもらい、本日の第九のレクチャーコンサート頑張ります。正直もう一本腕が欲しい。

とは言え、幸福に満ちた疲労感に耳が研ぎ澄まされます。
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第九「ベートーヴェンとリストの狭間に」


【完売御礼】

5/28に控えている工房レクチャーコンサートvol.10、お陰様をもちまして完売となりました。12月までの計3回通し券も多くの方々にお求め頂き心から感謝申し上げます。

(メッセージやコメント等でお問合せ頂いている方で確認の連絡が来ていない方は、大変申し訳ありませんが今一度末永に直接連絡頂けますでしょうか)

ベートーヴェン第九(一楽章)のリスト2台ピアノ版を通し、2人の偉大な芸術家の音楽世界を行き来しながらピアノ演奏表現の可能性を探求します。

オーケストラとピアノのあいだに僕らは何を見るのか、この壮大な作品を皆さまと一緒に探索できるのを心より楽しみにしています!
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PTNAステップin京都



久しぶりにPTNAステップ。やっぱり京都大好きだなぁ。参加者はベヒシュタイン、スタインウェイ、ベーゼンドルファーの3台から選択できて、時に複数曲を別々のピアノで演奏したり…何とも貴重な経験。

トークコンサートではショパンプログラムでしたが、何となく昨日のベートーヴェンプログラムのエッセンスが心に残ってたな。ピアノの話も加わり、皆様熱心に聴いて頂きありがとうございました。

旭堂楽器店の皆様、川岡優子先生、海瀬京子先生、参加された方々の音楽に心より感謝申し上げます!
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今週末は…


今回の京都はベートーヴェンピアノソナタ。トークでは楽器の個性だけでなくベートーヴェンピアノソナタの「表現&テクニック」にも触れたいと思います。

お近くの方はぜひお越し下さい!その翌日はPTNAステップのトークコンサートでショパン。そちらもぜひ!
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1926のリハーサル


5/28に控えている工房レクチャーコンサートvol.10のリハーサル。

ベートーヴェン交響曲第九番の一楽章。広大な深い森に迷うかの如く、オーケストラスコアやピアノソナタ、弦楽四重奏の楽譜と睨み合い、弾いてはメンバーと「あーでもない、こーでもない」と。

少しずつですが、巨大な地図が解りかけてきた感じも。弾くだけ(それだけでも悲鳴をあげてますが)でなく、オケスコアも頭に入れ、リストの編曲の心理を読み解き、純粋に楽曲としてのアナリーゼも行う、そして他の楽曲とも照らし合わせ表現の可能性を追求する。

そんな音楽に満ち溢れたリハーサルの後、数日後に控えている京都でのベートーヴェンピアノソナタやショパンを練習。うーん、難しい。

今回使用させて頂いた1926年製のベヒシュタインがこれまた素晴らしい音色。久しぶりの再会に喜びを隠せず、その変化に驚きをも隠せず。

あー、ピアノって音数多いなぁ、と今更ながら。
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友人のコンサートへ


今日はピアニストの松本君とチェロの大島さんのコンサートへ。

プロコフィエフ、ショスタコーヴィッチ、ラフマニノフの濃厚なプログラム。

チェロはもちろん、1930年代のスタインウェイとピアニストが一体と化した声にも酔いしれて。

素晴らしい音楽の時間に心から感謝です。

もしリサイタルができるなら、このピアノだったらあの作品かなぁと思いに耽る帰路…
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終演!


リサイタル終了。ショパンプログラム燃えました。なんて素晴らしい音楽なんだろう…と弾きながら思ったり。ショパンのいろんな作品を立て続けに弾き続けるからこそ始めて気づくことも多い。

お客様一人一人の温かさを間近に感じた瞬間。皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

来週は京都でベートーヴェン3大ソナタが燃え盛る予定です。
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聴く。

細かな技法を伝えることはもちろん大切。

しかし「自分の音をよく聴く」という心構えをなくしてはその技法も活かされない。

聴くことと弾くことがいかに連動しているか。

「本当に音を聴いているのか?」としつこいくらいに自問し音の表情や軌跡を辿ること。
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古いピアノに思う


練習の合間に子供たちと公園へ…

この蒸気機関車は昭和13年に兵庫県神戸市で誕生。その年に北海道は石狩平野の広大な原野に配属。その後各地を走り続け、その総走行距離は地球60周する2419862キロ。昭和51年に廃車となり今ここ埼玉県は所沢のとある公園に展示されている。

…とのこと。巡り巡ってこの小さな街の公園に来たんだなぁと。古いピアノもそう、なんで日本のとあるところに19世紀のヨーロッパ製ピアノがあるんだろう?って。その足取りを調べたら面白そうだな。
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あれから3日経って…


帰国してからあっという間に経ったこの数日。本当にエジプトに行っていたのか、と夜風を感じつつ思いに耽る。あの日集まってくれた大切なエジプトの友人たちは今何をしてるのだろう?あの喧騒に包まれた街中は今?

…当たり前のことだけど、今この瞬間にも世界は動いているんだと。すぐ近くにある狭山湖が静けさに包まれていると同時にサハラ砂漠には砂が舞っている。当たり前のことなんだけど…

隣の子供たちは微かな寝息を立てて夢の中。
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無事帰宅しました!

ホクホクのご飯にキュウリの漬物、梅干し、白菜の古漬け、お豆腐の味噌汁、納豆と、キュウリとワカメの酢漬け。

五臓六腑に染み渡るとは正にこの事。

細胞一つ一つが喜んでいるのを感じます。

少ししてから熱いお風呂に入り、丁寧に歯を磨いて、寝巻きに着替え横になった途端、温かい沼に沈んで行くように眠気と疲労が…

自分が思っている以上に体力と気持ちを酷使していたようです。しっかり休みます。

…と言ってながらアルゲリッチの死の舞踏をちょっと聴いたら覚醒しそうになってます。危ない危ない(笑)

皆さん、お休みなさい。

(さっきまでドーハにいてペルシャ湾を眺めていたのになぁ)

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日本へ


カイロ滞在もあっという間に終わり、今はカタール。ペルシャ湾から眺める夜景に胸が熱くなります。

たかだか数日の短いカイロ滞在でしたが1ヶ月くらいいたような濃厚な時間。

色々なことがありました。色々な気持ちにないました。

今年の9月にカイロとアレキサンドリアでカイロ交響楽団と共演させて頂く正式な依頼も届きホッと一息。

曲目はリスト作曲「死の舞踏(協奏曲版)」曲が曲だけ身が引き締まります。と言っても帰ったらすぐにショパンプログラムのリサイタル(東京)、ベートーヴェン3大ソナタのレクチャーコンサート(京都)、ピティナステップでのトークコンサート(京都)、そしてベートーヴェン=リスト第九( 東京、こちらはまだ残席あります、ぜひお求めください!詳細ブログ記事→ http://tdsuenaga.blogspot.qa/2017/04/blog-post_25.html )が待ち受けているわけで…。体力が必要な5月です。

さて、今カタールの空港はめちゃくちゃ混んでます。いろんな国の人がいる。ぼーっと眺めては「みんなこれからどこに行くんだろう」なんて考えたり…

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カイロの小さな女の子



カイロの街の一角に今から110年前のスタインウェイが。日本人の小さな女の子にレッスンさせて頂きました。数年前の中国コンサートツアーの時もそうだったけれど、海外で頑張っている子供達を見ると胸にくるものがあります。激動の地でこの古いアップライトピアノに一生懸命向かっている姿は、僕に様々な気持ちを呼び起こさせます。

忘れることのない音色、忘れることのない表情、素晴らしい時間でした!
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世界の楽器は面白い!

カイロオペラハウスに展示されているピアノ。

もちろんピアノと同じで打鍵するんだけど、これは通常見るピアノとは違うテクニックが必要なことは明らか。

組み合わせによってアラビア音階が奏でられるとのこと。う〜ん、興味あるなぁ。

実際に使われているのを見てみたいですね。

それではご覧ください!


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