PROFILE

末永匡
Tadashi Suenaga plays Totentaz of F.Liszt.

ピアニスト(所属事務所ミリオンコンサート協会)
昭和音楽大学ピアノ科講師
東京工業大学講師


【出身】
神奈川県横浜市


【学歴】
桐朋女子高等学校音楽科
桐朋学園音楽大学
ベルリン芸術大学
フライブルグ国立音楽大学
モーツァルテウム音楽院


【連絡】
E-Mail/tdsuenaga@gmail.com
Facebook/Tadashi Suenaga
Twitter/tadashisuenaga


歴/演奏歴
 桐朋学園音楽大学、ベルリン国立芸術大学、フライブルグ国立音楽大学、モーツァルテウム音楽院で研鑽を積む。卒業試験ではラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏。2006年ドイツ演奏家国家資格取得。同年バーデン・バーデン(ドイツ)にあるブラームス協会から招待を受け、ブラームスハウス(かつてブラームスが住んでいた家)に研究のために滞在。ドイツ、フランス、スイス、オーストリア、中国、エジプトでの演奏会に多数出演。日本でも積極的に演奏活動を行っている。

 2009年演連コンサート選抜オーディションに合格し、東京文化会館にて日本演奏連盟・文化庁主催のソロリサイタルデビュー。それを皮切りにTokyo Performing Arts Festival 2010(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を飯森範親氏指揮のもと東京交響楽団と共演)、日本ショパン協会主催ショパンフェスティバル2010、日本演奏連盟第23回クラシックフェスティバル2011“リスト生誕200年記念”(リスト:ピアノ協奏曲版“死の舞踏”を沼尻竜典氏指揮のもとフェスティバルオーケストラと共演)、Tokyo Performing Arts Festival 2015へ再度招聘(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」をレオシュ・スワロフスキー氏指揮のもと東京都交響楽団と共演)などを始め数々のコンサート、音楽祭に招待される。

 「音楽の国際(社会)貢献、文化交流」というテーマでも積極的に活動していることは特記したい。天津音楽院(中国)から招待されたのをはじめ4回連続演奏会を行い多くの関係者から絶賛を博した。また、2012年国際交流基金の助成を受けカイロ(エジプト)で吉田裕史氏指揮のもとカイロ交響楽団とチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番を演奏し大成功を収め、その様子は国営テレビを通じてエジプト全土に放送された。翌年2013年も続けて招待されメンデルスゾーンの二重協奏曲を演奏し好評を得ている。また、帯広交響楽団(野本由紀夫氏)、毘沙門天管弦楽団(横山俊充氏)、甲府室内楽合奏団(長田雅人氏)など、アマチュアオーケストラとも積極的に共演を重ねている。


内楽
 ソロ、コンチェルトだけでなく、室内楽の経験も豊富に積んでいる。W・クリスト氏(元ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席ヴィオラ奏者)、C・ヘンケル氏(元北ドイツ放送響首席チェロ奏者)の両氏からも非常に高く評価されており、国内外のオーケストラ、ソリストなど多くの様々な国籍の演奏家と共演を重ね信頼を得ている。室内楽の経験はピアノ演奏表現に多大なる影響を与え、根底には常に室内楽やオーケストラ、または歌曲の感性が流れていると言っても過言ではない。母校である桐朋学園ではゲスト講師として招聘されシューベルトの最後の歌曲の一つとされるトリオ「岩の上の羊飼いD965」の公開講座を担当した。また、室内楽によって齎される理解(相手を知り、多様性を認め、受け入れること)にも価値を重んじている。中東アラブ諸国のユースで結成されているウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団首席チェロ奏者であり、巨匠バレンボイムとブーレーズの両氏から愛されている世界的演奏家ハッサン・モァタズ氏とは親交を深め、共感しデュオを結成。共演を重ねてはその考えを発信している。特殊管を除くほぼ全てのオーケストラ楽器を試奏し、オーケストラスコア、室内楽スコアを読むなど、様々な角度から音楽を見つめる努力を惜しまない。今後も数多くの室内楽コンサートシリーズが予定されている。



 ドイツの伝統的な音楽芸術を継承している各師事者からもその息吹を存分に吸収している。ベートーヴェンの研究をし続けた「中島和彦」はじめ、歴史的巨匠であるコンラート・ハンゼンの愛弟子「エーリッヒ・アンドレアス」、そして名演奏家を輩出し続けた「ハンス・ライグラフ」、エドウィン・フィッシャー、ヴィルヘルム・ケンプの愛弟子「デトレフ・クラウス」、現代作曲家でもある「ギリアード・ミショリー」など、彼らからは音楽芸術だけでなく「芸術と人生、人間」という広い視野での”学び”と”気づき”を多く得た。それらは末永が音楽と共に生きて行く上で最も大切にしているテーマの一つ「音楽とは何か?」を自身に強く投げかけている。芸術を深めていくことはもちろん、しかし同時に社会に何を齎しうるか、芸術家として社会に生きる真理を問い続けている。それに1つの光を与えてくれたのが、ダニエル・バレンボイム氏率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団(WEDO)の活動を取り上げたドキュメンタリーである。社会における音楽芸術活動の可能性の一つとして、政治的には今のところ困難である事を芸術により一石を投じることに成功した具体例であり、それは末永に多大な影響を与えた。芸術とは同時にあらゆる問題提起に繋がる、と活動を続けて行けば行くほどその意味の深さを知る。


々な活動
 末永の活動は一つに留まらない。指導及びオーディション、コンクール審査をはじめピアニストとしてのみならず「一人の人間として」あらゆる可能性にチャレンジしている。他芸術分野とのコラボレーション、前衛的な即興、更には軽快なトークと社会への鋭いメッセージを織り交ぜた「”生きた音楽を伝える”自主企画コンサートシリーズ」などのプロデュース、フォルテピアノ等の歴史的な鍵盤楽器を使用したレクチャー、執筆など積極的に活動し自己の可能性を追い求め続けている。

 著書に『本当に役立つ!ピアノ練習法74(共著)』(リットーミュッジック社)、『本当に役立つ!ピアノ練習法74まだまだ知りたい編(共著)』(リットーミュッジック社)、『楽器と人と音楽と・・・(エッセイ)』(ユーロピアノ株式会社)。レクチャーに『2台ピアノの可能性』『音色』『ピアノの多種メーカーについて』『音律から見える表現の可能性』『ベートーヴェン=リスト第九』『鍵盤楽器の歴史』『モダンピアノ(ベヒシュタイン)での年代の違いにみる表現』など。東工大世界文明センターでは『ピアノによる音の創造性』の講義を担当し「音と人の心の関係(または芸術と人生)」を学生達と共に探求している。2014年3月にはN.A.Tよりファーストアルバム「Intermezzo」がリリース、レコード芸術で準特選に選ばれる。


価/教育
 雑誌や新聞、著名な関係者からは「芸術的な即興性」「苦しいほどに強く訴え、あまりにも繊細に語る音色は我々の心を大きく揺さぶる」「人の心を感動させる悠然たる姿勢」「彼がピアノを弾く後ろ姿は、造形の芸術家が作品を造り上げていくようにも見え、空間に浮かぶ響きの色合いが ”見える”」「末永が一音一音慈しむかのように心して奏でるタイプのピアニストであることは明らかだ」「末永の真骨頂は心象風景を鮮やかに描いて音符を消すこと」などと評価されている。無駄を省く細かなテクニック指導及び、楽器の枠を飛び越え、常に音楽全体からピアノ楽器とその音楽を考えるレッスンには定評がある。ピアノ音楽における「オーケストラや室内楽、歌曲などの重要性」を強く発信し続けている。コミュニケーションを重視した指導は受講者から自然にその音楽的想像力を引き出し音楽に反映させている。 東京工業大学世界文明センター非常勤講師、昭和音楽大学ピアノ科非常勤講師、日本演奏連盟会員、日本ピアノ指導者協会正会員、ミリオンコンサート協会所属アーティスト。これまでに中島和彦、D.クラウス、E.アンドレアス、H.ライグラフ、G.ミショリーの各氏に師事。

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